今回は、住野よるのデビュー作を映画化した話題の作『君の膵臓をたべたい』(2017年公開)。浜辺美波と北村匠海のダブル主演作。
青春もの映画、見たいなぁ
『君の膵臓をたべたい』なんてどう?
あっ、いいね~
本屋にいっぱい並んでたやつだ!
そうそう・・・
小説が映画化されたんだよね。
タイトルが目を引くね!
青春映画っていうけど・・・
どんな感じなの?
病におかされながらも明るく前向きに生きようとする少女と、その彼女に振り回されながらも次第に心惹かれていく少年のお話。
明るいタッチで描かれているよ~
そうなんだ~
恋愛要素もあるってことだよね!
見どころとかも教えてほしいな。
まだ観てない人にも読んでもらいたく、私なりの視点になりますが、つづってみたいと思います。極力ネタバレしないで書いています。
タイトルからどんな物語を想像しますか?
映画『君の膵臓をたべたい』の作品情報
1、あらすじ
僕は、母校の高校で教師をしている。高校時代、本好きで図書委員をやっていて、よく図書室で書庫を整理していました。
その同じ図書館は、今では老朽化してしまい取り壊しが決定。教頭は僕に書庫を整理するようにと指示しました。
書庫を整理する中で、12年前の彼女と過ごした数か月がよみがえってきます。
彼女というのは、クラスメイト・山内桜良。クラス1番の人気者で僕と同じ図書委員。
彼女が余命少ししかない病をかかえていることを彼女の日記(共病文庫と彼女は名付けています)
を偶然拾い知ってしまった僕。
彼女の病を知ってしまった日を境に、彼女と僕との秘密の関係が始まります。
はじめこそ彼女の底抜けの明るさにたじたじであった僕でしたが、次第に彼女の前向きな生き方に心惹かれるようになっていきます。
そして、僕と彼女は・・・
2、予告動画
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映画『君の膵臓をたべたい』の感想
1、桜良(美波ちゃん)が可憐で華🌸があった!
桜良(美波ちゃん)、かわいすぎないか・・・・そう思った方、多くいることでしょう。
とにかく画面越しからも伝わってくる圧倒的な存在感とおてんばな立ち居振る舞いが観る者の心を弾ませ、奪います。
病気とは思えない底抜けの明るさがタイトルの過激さやこの後に待ち受けているであろうと予期してしまう悲壮感を打ち消してくれます。
非常に視聴者も癒されたでしょう・・・わたしもですが・・・
ただ、欲をいえば、一人になったときにふと見せる憂いの表情、一筋の涙なんかも見たかったなぁ・・・
全体を通して、一辺倒な感じがしてもう少し演技に抑揚をつけて欲しかったですかね。
どんなに明るく前向きにふるまっているつもりでも、ふとした拍子に絶望感がおそってくることは想像に難くない。
そんな陽と陰を使いわけた桜良がいてもよかったのではないかと思った次第です。
2、ストーリー展開、想像してたのと違いました!
最後まで見切ったとき、「そうきたか~」と思いました。
ネタバレになるのでこれ以上は書けませんが・・・
意外性があって唐突にやってきた感じ・・・こういうの、嫌じゃないなぁ。
どうせ、タイトルからしてお涙ちょうだい系のストーリー展開でしょと高をくくっていたので、一瞬「えっ!」となりました。
観る者の想像を超えてくる作品に出会えるのはうれしいですね。
まだ、観てない方、想像してみてください。
どんなストーリ展開を思い浮かべますか?
映画『君の膵臓をたべたい』の考察
1、桜良と僕、正反対の性格の二人がどうして?
惹かれあう関係になった二人ですが、どういったところが惹かれあう理由になったのかを少し考えてみました。
そもそも二人は話すことのないクラスメートで、正反対の性格。
桜良は、クラスの人気者で明るく、絶えず友達が周りにいてはしゃいでいることが好きな少女。
一方、僕は、根暗で他人に興味がなく誰ともできれば関わりたくないと思っている少年。
普通の高校生同士であれば、ほぼ交わることがないでしょう。だいたい同じような性格や容姿の子が群れてるのはひとむかし前も今も同じですよね。
ところがです・・・桜良には救いようのない膵臓の病を抱えているという事情がありました。
映像からは本当の彼女の心情を事細かに知ることはできませんでしたが・・・こんな感じではなかったかなぁとわたしの中で想像してみました。
桜良は、明るくいつも前向きだったけれでも、病気になったことでやはりどんな時も誰に対してもニコニコ元気にしているというのはかなりの重荷。だから、病気のことを親友にすらも打ち明けないでおこうと決めました。彼女の書いていた日記(共病文庫)にも、”病気のことは、家族以外の誰にも秘密に・・・”と書かれてありました。ここで、はじめて『人に知られたくない、人と病気のことを介して関わりたくない』という思いが彼女の中で沸き起こってきました。そんなとき、その日記を偶然見て病気のことを知ってしまった僕と病院で出会ってしまうわけです。
一方、いつも一人でいたいと思う僕ははじめから『人と関わりたくない』。
はじめて人と関わりたくないという感情が芽生えていた桜良は、僕の気持ちを身をもって理解し始めていたのではないでしょうか。
自分の領域を守っている僕のポリシーと彼女の領域にずけずけと入っていかない僕の優しさに桜良は惹かれたのでしょう。
同じ気持ちを共有しあう・・・これこそが二人が惹かれあうきっかけであり、理由なのではないかと。
もちろん病気なのに明るく前向きな桜良に僕もしだいに惹かれていくわけですよね。
そして、二人の秘密の関係から・・・さらにとても深い関係に・・・
正反対の性格と病気のことが書かれた日記が二人を引き合わせたと考えたら、ものすごくドラマチックで素敵だなぁと感じました。
運命って、残酷でもあり・・・でも時には神秘的ですね。
2、タイトル『君の膵臓をたべたい』の本当の意味とは?
この過激なタイトル・・・青春ものということだったので、病気になって死んでしまうストーリーなんだろうな・・・
だったら、病気になった膵臓を食べて治してあげたいってことでしょ?と、わたしはあっさり思っていました。
でも、実際違っていましたね~
冒頭のほうで、図書室で桜良が僕に言います。「君の膵臓をたべたい」と。
続けて、彼女は、「昔の人は、どこか悪いところがあると他の動物のその部分を食べたんだって。」・・・「そしたら病気が治るって信じられてたらしいよ。だから、わたしも・・・」と、テレビで知った内容を話します。
わたしの推測、ちょっと違うけど、病気を治すっていう意味ではあってるんじゃ?とか思いつつも、いきなり・・・タイトルでた!?しょっぱなから、タイトルの意味をいってしまうの??って思いました。
やはり、本当の隠された『君の膵臓をたべたい』の意味は、しょっぱなに言うはずもありませんでした。
本当の隠された意味は、病気のことを二人だけが知っているという単なる秘密の関係から変化し、いきついた深い関係ができたからこそ生まれた願望なのではないでしょうか。
『・・膵臓たべたい』との言い回しは過激そのものですが、本当の意味を知ると心が温まり、涙があふれてきますよ。
まとめ
いくつになっても青春映画はいいですねぇ。見ている間は、気持ちも若返っているように感じます。
今青春真っ只中の学生さんだけでなく、幅広い世代にも心に刺さる素敵な作品になっていると思います。
ぜひみて観てみててください。
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