今回は、トム・ハンクス主演、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1995年公開、日本)。
名作と呼ばれる映画ってあると思うけど、
その中でも特に観ておいた方がいい作品ってあるかな?
それなら、『フォレスト・ガンプ/一期一会』はどうだろう?
一人の男の半生を振り返るというストーリーだけど、実に良く描かれているよ!
主演のトム・ハンクスが素直で女慣れしていない役どころなんだけど、それが新鮮!
有名だよね!
この機会に観ようかなぁ・・・
うん、観てみて!
で、できれば何回も!!
数年に一回とか・・・
やっぱり自分が年を重ねていくうちに、感じるところも違ってくるし、
丁寧に描かれているから一回観たぐらいじゃ良さが十分には分からない気もするしね。
・・・ひとまず、一回ね!
みどころとかも教えてほしいなぁ
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の作品情報
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』のあらすじ
バス停に座るフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)が自分の人生をバスを待つ人に話しながら振り返るという形で進行していく。
フォレストは、小さい頃から普通の子より知能が劣っていたものの、母親の『他の子と何も変わらないのよ』という言葉にも支えられながら劣っていることなどものともしなかった。
小学校に行くバスの中で、運命的な出会いがあった。ジェニー(ハンナ・ホール)との美少女との出会いであり、二人はいつでも一緒にいる親友になった。
小学校にあがる前から足が不自由であったが、ジェニーの『逃げて』という言葉のおかげで、不自由でなくなり、それどころか俊足に・・・
俊足を武器に大学まで推薦入学できた。
ジェニーとは別の大学に行くことになったが、理由をつけては会いに行くフォレスト。
しかし、ジェニーには有名になりたいという夢があり、いつしか二人は離れ離れになり・・・
フォレストの人生は俊足のごとくめまぐるしく進んでいく。
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の予告動画
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映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』のネタバレなし感想
風変りなフォレスト・ガンプのキャラをトム・ハンクスが見事に演じている!
トム・ハンクスの新たな一面を発見できるそんな作品になってます。
知能が劣るという設定どおり、まっすぐすぎていかれた感じを見事に演じています・・・走り方とかも。
実直で女慣れしていない様も美少女ジェニーとのシーンではたくさん観ることができます。
ジェニーの気持ちとかを無視して他の男から彼女を守ろうとするところは傍からみていると見事におかしい!
会話での間の取り方や、素っ頓狂な表情などある意味男らしいところを感じさせないトム・ハンクスの演技は斬新でした。
でも、ジェニーがらみでないシーンでは男らしいところたくさんありましたよ(笑)!
特に印象に残っているのは、ベトナム戦争のシーン。
馬鹿正直でちょっとおかしな!?男部分が後退し、勇敢さや凛々しさが前面に出ていたように見て取れました。
なめらかさがピカイチ作品!『走れ、フィレスト!』
本作品って色んな意味でなめらかに進んでいくなぁと思いました。
一つ目は、もちろんフォレストの俊足!!
どこまでもどこまでも崩れることがないんですよね。
これって現実ではありえない・・・休まることのない走りっぷりは滑稽でおかしかったです。
二つ目は、フォレストの俊足のごとく流れる人生!!
フォレストは決断力、行動力が半端ないので、普通の人の何倍も濃い人生な気がします。
とどまらずに色んな環境に自分の身を置いていくところは見習わないとなぁと思いました。
でも、『僕には性があっていた』っというフォレストの語りが何回も出てくるのですが、現実そんな性に合ってることが何個も出てこないよって・・・現実は、そんなに巡り会えないよとツッコミを入れたくなりました。
で、三つ目はストーリー自体がなめらか!!
ここ私的には一番の注目ポイントです。
フォレストの演技も含め、作り手さんすごいなぁって・・・
ストーリーがなめらかというのは、例えば、フィギアスケートでいうところの"つなぎ"ですね!
ジャンプしようとする前に、今からジャンプしますよ〜しますよ〜ってしつこいくらい準備動作があって、『えいやっ』って・・・これは、なめらかじゃない例。
なめらかなのは、「きれいですねぇ〜あっ、今ジャンプしましたね!」こんな感じ。ジャンプが一つのプログラムの中に溶け込んでいるイメージです。
で、本作品の話に戻すと、フォレストが同級生かに車で追いかけられて走って走って、アメフト🏈の試合に紛れ込んでそのまま真顔で突っ走って、それが関係者の目に止まり推薦で大学に入り、そのまま大学でのアメフト🏈試合で走り勝ちするシーン。
すごくないですか!?流れが・・・
フォレストの俊足と人生と演出のコラボレーション!秀逸すぎる!!
フォレストのおしゃべりもなめらかだった!
フォレストのしゃべり倒しを滑稽になめらかに描いているなぁと思ったのが、バス停にいた女性がフォレストの人生の振り返りを聞いているシーン。
フォレスト「(あなたは)共学?女子大?」
バス停女性「共学よ」
フォレスト「ジェニーは女子大で・・・・」
書いただけではどうってことない会話なんですけど、フォレストったら聞かれてもないのに散々しゃべった挙げ句、一言聞いて、また自分のことをしゃべり続けるんですよね。
私的には、面白いなぁって。
バス停の女性の話はもちろんストーリー上どうでもいいんです。なのに、あえて一言会話!?をいれた演出が、フォレストのまっすぐすぎていかれた感じを上手く取り入れているなぁと感じました。
そういや、バッハというエビについて知り尽くしているフォレストの親友も1人おしゃべりの達人でした。聞かれてもないのに、エビについて語る語る・・・このときばかしは、フォレストが聞き役に徹してました。
二人は似たもの同士だから親友になれたのではないでしょうか。
もう何もかもなめらかですね!!
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の考察
本作品ではバスがよく出てくる!その理由は?
本作品では、バスが本当によくでてきます。
人生の出会いの象徴のごとく・・・
最愛の人ジェニーとの出会い
親友バッハとの出会い
フォレストの過去の人生を聞いてくれるバスを待っている人との出会い
・・・
さらに、ジェニーのおばさんの家がバスの形をしていたこと
ジェニーがフォレストから去っていくときバスだったこと・・・ほかにも
これだけバスがでてくるということは、本作品が伝えたいメッセージに大きく寄与しているのは間違いがなさそうですよね。
たいがいバスって乗り合わせた人のほとんどが知らない者同士ですよね。
つまり、バスに乗っているその時間、バスに乗る前の束の間の待ち時間などほんのわずかな時間だけを共有するってことになります。
だけど、そのわずかな時間ですら愛おしく、その時間に巡り合えたことを感謝しよう・・・わずかな時間の共有があなたの人生の転機になるかもしれないし、人生が好転するチャンスかもしれないというメッセージが含まれているように思います。
まさしく、タイトルに『一期一会』ってありますからね!
一期一会とは、生涯に一度だけという意味であり、一度きりだから出会った人や機会に対して誠意をもって尽くさなければならないということですね。
自分の人生を切り開いていける可能性を秘めているという意味で素晴らしい言葉だと思います。
フォレストの人生が好転する出会いこそがバスであって、その与えられたバスでの出会いを大切に大切にして生きていて、一期一会という言葉をしっかり胸に刻んでいたフォレストの生き方そのものが本作品に込められたメッセージなのかなぁと思っています。
一期一会には、一生に一度だから二度と同じ機会にはめぐりあえない(=変化している)という意味でも捉えられますよね。
本作品は、歳月が経っても変わることのない光景をバスを通して描いています。
もちろん乗り合わせる人は違っていたり、世代交代していたり、長年そのバスを運転している運転手は老けてはいるし・・・だけど、変わることのない日常光景。
同じ機会に二度とめぐり会えないというもの悲しい一期一会の意味合いを少し和らげてくれているようなそんなシーンに胸が熱くなりました。
いろいろ書いてきましたが、本作品によく出てくる”バス”を言い換えると、ズバリ『一期一会』・・・タイトルです!!
ヒロイン・ジェニーの自由奔放な生き方を肯定的に捉えてみた!
ジェニーは、フォレストの最愛の人ではあるけれど、ジェニーの生き方そのものを賛同する人は少ないのではないかと思います。
なぜって、自由すぎて身勝手だからです。
フォレストのジェニーへの一途な気持ちを分かっていながら、フォレストのところにとどまっていません。キッパリと断ることもせず・・・
男であれば珍しくもないかもしれませんが、女だと珍しいタイプ。
こんなジェニーの生き方は、今の時代の潮流にあった生き方であり、決して悪くはないのではないかと私なりに思ったりもしています。
ジェニーは、フォレストに「あなたとは、進むべき道が違うのよ~」ということを口にしていましたが、つまるところ、彼女自身自分の人生、思い描いた人生を全うに進みたいという正論を言っていて、その正論を行動で示しているにすぎないのですよね。
人生は有限であり、一期一会。ジェニーもまたフォレストと同じようにこの一期一会という言葉を大切に大切にして生きていたのではないでしょうか。
ジェニーのフォレストへの想いがどの程度のものであったかは定かではありませんが、少なくともフォレストの一期一会の人生を邪魔しない彼女であったといえると思います。
一生涯一人の人を愛し続ける=結婚というステレオタイプの考え方が少しずつ崩れているように見える昨今、改めてジェニーの生き方を参考にして自分の人生を再構築してみるのもいいかもしれません。
一生涯愛し続けることは、別に結婚することだけではないのかなぁと最近つくづく思いますね。
名言の数々は人生の道しるべ~心に残った名言を紹介します!
実に多くの名言のある本作品。
ここで、私が特に印象に残っている名言を少しご紹介したいと思います。
まず一つ目!
『走っていて何も考えなかった。それが人生かえるとは思っていなかった。』というフォレスト言葉。
人生まずは行動・・・行動してみないと何も分からないですよね。直感でもいいからピンときたら行動することの大切さを教えてくれたフォレストの言葉が心に染みました。
次二つ目!
『辛い目にあったら強がらないで逃げるの』というジェニーがフォレストにかけた言葉。
人間は生き抜くことが大切。生き抜くためには、時にはこだわりを捨てて逃げることも必要ですよね。
逃げたらダメな人間・・・決してそんなことはないです。
辛い目にあっているのに我慢して自滅してしまう方がいけませんよね。
ジェニーの『逃げて』という言葉、はじめはただ単にフォレストに「走って!逃げて!」って言っていた言葉・・・人生観に踏み込んだ重い言葉だったんですね。
次三つ目!
『人間の必要な財産はちょっとでいい。あとは見栄のためにある』というフォレストの母の言葉。
その通り・・・同感です!
この言葉にどれだけ多くの人が救われるか・・・
自分と自分の周りの人たちの幸せのために足る財産で十分。
私たち人間が何のために生きているのか改めて考えさせられる言葉ですね。
いかがだったでしょうか・・・映画での名言は、私たちの人生に影響を与えてくれる存在でもありますね。
本作品で出会えた名言も胸の内にストックしておいて、いざというときに取り出せるようにしておきたいと思います。
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』~関連映画を紹介します!
映画『イエスマン』と似ている!!
本作品から学べることは、
行動することを恐れないこと!
人生迷わず挑戦していくこと!
・・・
ほかにもいろいろありますが。
本作品と似ているメッセージ性の作品紹介です。
本作品が伝えようとしていることが似ているなぁと思った作品!
ズバリ、映画『イエスマン』です。
ぜひ、まだの方は観てみてくださいね。
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まとめ
いろいろ書いてきましたが、本作品は名作中の名作なのでとにかく観てください!
名作といわれる所以はいろいろでしょうが、人が生きるとはどういうことかということを丁寧に描いてあって、色々考えたり、自分の人生にあてこんだりできる・・・ためになるというところが大きいのではないでしょうか。
トム・ハンクスをはじめとする演者さんやこの映画に携わった人たちすべての一期一会の思いがカタチとなり素晴らしい作品になったのでしょう。
今を生きている全ての人に染みる作品になっていると思いますよ。
ぜひ、この機会にご覧ください。
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