最近、『終活』という言葉をよく聞くから、一度『終活』をテーマにした作品を観てみたい。
今回は、終活している方、終活に興味のある方、さらには、終活ってなんか嫌だなと思っている方に向けての作品の厳選です。
終活と聞くと、暗い、つらいというイメージですが、今回の作品はそんなイメージを払拭してくれるような心温まるお話ばかりですのでご安心を。
それでは、一つずつみていきましょう。
終活のためのおすすめ映画①ドラマ『遠い日のゆくえ』
あらすじ
主人公・宮脇高志(永山絢斗)は、特殊清掃業の見習い。
孤独死をした女性の生前住んでいたアパートの部屋を清掃をし、後日、その女性の遺品から日記帳と写真を見つけます。
高志は、その内容に引き込まれていく。
そして、その女性の『死にたい』という心の叫びを目にする。彼女が、いったいどのような人生だったのか興味がわいてきて・・・
作品情報
※本作は、日本のテレビドラマ
タイトル | 『遠い日のゆくえ』 |
監督 | 朝原雄三 |
脚本 | 福島敏朗 |
キャスト | 永山絢斗、富田靖子、寺脇康文、風吹ジュン ほか |
公開日 | 2011年 |
上映時間 | 120分 |
製作国 | 日本 |
おすすめポイント
介護や孤独など先行き不透明で不安な方が、前向きになれるような作品。
一人の孤独死した女性の生き方・死に方を通して、命の重みについて考えさせられます。
終活と絡めて・・・
ひっそりと死ぬ、孤独になって死ぬとこんな感じなんだなぁと想像がつく。本作の孤独死女性喜和子は、生前住んでいた部屋の様子を見る限りでは、いい死に方ではなかった。元気なうちにどういうふうに息を引き取るのがいいのかということを考えておいた方がいいなぁとぼんやりと思った次第。ただ、私的には、良い死に方とその人にとってのしあわせな人生だったかは一概に相関しているとは思えないけれど(詳しくは、ネタバレなし感想⤵に)
💛ドラマ『遠い日のゆくえ』ネタバレなし感想、考察⤵💛
-
【今を生きたい人必見!】ドラマ『遠い日のゆくえ』ネタバレなし感想と考察 ~孤独死した女性の人生を紐解く心温まるストーリー
続きを見る
終活のためのおすすめ映画②邦画『おくりびと』
あらすじ
楽団の解散によってチェロ奏者への道を諦め、妻の美香と共に故郷の山形に戻った大悟。職探しを始めた彼は、「旅のお手伝い」という求人広告を見つける。早速面接に向かうと、社長の佐々木は大悟の採用を即決するが、その仕事は遺体を棺に納める納棺師だった。
U-NEXT
作品情報
映画タイトル | 『おくりびと』 |
監督 | 滝田洋二郎 |
脚本 | 小山薫堂 |
原作 | 青木新門 |
キャスト | 元木雅弘/広末涼子/山崎努/杉本哲太/吉行和子/峰岸徹/余貴美子 ほか |
公開日 | 2008年(日本) |
上映時間 | 130分 |
製作国 | 日本 |
おすすめポイント
誰もが避けて通ることができない死を、現実として受け止め、決して悲観的にとらえずとも、忠実に描いている素晴らしい作品。
納棺師というなかなかお目にかかることのない職業についても知れます。
終活と絡めて・・・
どうしても重くとらえがちな『死』。本作は、その死を、少し軽やかなというか、温かみのあるというか、生の延長線上にあるといった感じに捉えることができるようになる気がします。終活も、決して死に向かって準備するというだけではなく、より豊かな人生を送れるようにする活動ととらえることで、少し気持ちが楽になりますよね。本作は、終活をどのような気持ちでするのかっていうところを教えてくれている作品ではないでしょうか。
💛ドラマ『おくりびと』詳しい作品情報、感想、無料視聴できる動画配信サービス紹介⤵💛
-
映画『おくりびと』フル無料視聴できる動画サービス(VOD)・作品紹介・ネタバレなし感想考察~納棺師・元木雅弘主演の感動作
続きを見る
終活のためのおすすめ映画③邦画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
あらすじ
1960年代、飲んだくれのオトンに愛想を尽かし、幼いボクを連れて筑豊の実家に戻ったオカン。時は流れ、上京したボクは得意の絵で食べていこうと一念発起し、がむしゃらに働き始める。ようやく仕事が軌道に乗った頃、久々にオカンと連絡を取るが…。
U-NEXT
作品情報
映画タイトル | 『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』 |
監督 | 松岡錠司 |
脚本 | 松尾スズキ |
キャスト | オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子 ほか |
公開日 | 2007年 |
上映時間 | 142分 |
製作国 | 日本 |
おすすめポイント
作品を見終わった後に、温かい気持ちになれる作品。
親と子の絆をたくさん感じとれます。
高齢の親をもつ方、
終活を始めようとしている方、
それぞれの視点でもって、親にとってどんな最期がしあわせなのか考える機会を与えてくれるので本当にありがたいです。
終活と絡めて・・・
終活といっても、人生を豊かにするための活動と前向きにとらえることが大事になってきますよね。本作の樹木希林さん演じるオカンの終活も、まさしく豊かな生活!東京に行き、離れていた息子と一緒にいるようになり、と充実した生活で、親子の絆を再確認もでき・・・今までとは環境や住む場所を変えたりしてワクワクするような毎日を楽しむことがいいんでしょうね。ただ、あまりにも年老いた場合には、環境を変えるのはよくないと聞いたことがあるので、まだ元気なうちにってことでしょうけどね。
終活のためのおすすめ映画④邦画『長いお別れ』
あらすじ
父の70歳の誕生日に久しぶりに集まった娘たち。そこで、父が認知症になったと母から告げられる。それぞれに悩みを抱える娘たちだったが、父が次々と巻き起こす思いも寄らない出来事に驚きながら、父の変わらない愛情に触れ、少しずつ前に進んでいく。
U-NEXT
作品情報
映画タイトル | 長いお別れ |
監督 | 中野量太 |
脚本 | 中野量太、大野敏哉 |
原作 | 中島京子『長いお別れ』(文春文庫刊) |
キャスト | 蒼井優/竹内結子/松原智恵子/山崎努/北村有起哉/中村倫也 他 |
主題歌 | 優河「めぐる」 |
公開日 | 2019年 |
上映時間 | 127分 |
製作国 | 日本 |
おすすめポイント
認知症になったお父さんを山崎努が演じておられますが、自然体の演技で魅了されました。おとぼけな感じで演じられているところなんかは、くすっと笑ってしまいます。
本当の認知症の人との家族の関わりはもっとドロドロとしたものなのかもしれませんが、本作はドロドロ感はなく描かれています。
なので、重苦しい感じはなく、ほんわかした雰囲気です。
終活と絡めて・・・
しだいに記憶がうすれていく認知症。たいてい一般の病気と比して、進行がゆっくりなので、周りの家族も本人も心の準備期間がそれなりにあるのではないでしょうか。その準備期間を終活というかは定かではないですが、いずれにせよ変わりゆく中で、家族との絆を深めるような暮らしができればいいですよね。
💛邦画『長いお別れ』詳しい作品情報、感想、無料視聴できる動画配信サービス紹介⤵💛
-
映画『長いお別れ』フル無料視聴できる動画サービス(VOD)・みどころ・原作は?家族の絆を描いた心温まる7年間のストーリー
続きを見る
💛邦画『長いお別れ』ネタバレなし感想・考察⤵💛
-
【切なくて、クスッと笑えて、涙】映画『長いお別れ』ネタバレなし感想考察~お別れまでの愛おしい7年間の物語
続きを見る
終活のためのおすすめ映画⑤洋画『幸せなひとりぼっち』
あらすじ
59歳のオーヴェは近所の鼻つまみ者だ。愛する妻を亡くして未来も希望もない。気が弱くなった彼は自殺をしようとするが、ちょうど隣に越してきた陽気なパルヴェネ一家にじゃまをされて激怒する。その後何度もパルヴェネ一家に自殺を妨害されるが…。
U-NEXT
作品情報
映画タイトル | 『幸せなひとりぼっち』 |
監督・脚本 | ハンネス・ホルム |
原作 | フレドリック・バックマン『幸せなひとりぼっち』 |
キャスト | ロルフ・ラッスゴード ほか |
公開日 | 2015年(スウェーデン)、2016年(日本) |
上映時間 | 116分 |
製作国 | スウェーデン |
おすすめポイント
妻に先立たれ、生きがいもない中で自殺未遂までするに至った男性が、隣人との関わりの中でどのように立ち直っていったのか注目!
ぶっきらぼうな偏屈な男だけれど、実は愛情深い人だということが彼の半生を振り返ることで分かってきます。
ハートウォーミングなお話な上に、人生の重みを感じられずにはいられない作品。
終活と絡めて・・・
終のすみかで温かい家族に囲まれて・・・想像すると、しあわせそうですよね。でも、それはしあわせの一例であって、しあわせの形はいろいろあるわけで。現代社会において孤独で身寄りもなく晩年を過ごす人が増えてきていますよね。これからますます増えてくる見通しで。本作を観ることで、そんな1人ぼっちであっても、周りとの繋がりをもっておくことで、しあわせな晩年を過ごすことができそうだなと一筋の光が見えてきますよ。隣人や友達、パートナー・・・人と関わりをもっていこうとすることを終活と呼ぶとするなら、終活は今からはじめておきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、終活している方、これからしていこうかなと思っている方にピッタリな作品をご紹介しました。
終活と聞いて、何か嫌だなぁ、重苦しくて考えたくもないと思われる方も少なからずいらっしゃると思います。
そんな方も、今回選んだ作品を観られたら、少しは終活に対するイメージが変わってくるのではないでしょうか。
ぜひ、ご覧になってみてください。